主演は松田優作、助演に鹿賀丈史。原作は大藪春彦の小説です。
松田優作はこの映画の役作りのために、奥歯を2本抜いたという逸話もあるそうです。
電車内で、松田優作と室田日出男の間で繰り広げられる「リップバンウィンクルの逸話」のやりとりは、日本映画史上に輝く名シーンだと思います。圧倒的な緊張感が味わえます。
ちなみに、たかしまあきひこ作の「野獣死すべしのテーマ」が素晴らしく、この幻想的で狂気的な世界観の構築に大いに役立っています。
管楽器のメロディーがなんとも都会的で哀愁があり、ロックグラスを片手にEPレコードで聴くと、松田優作が演じた主人公の狂気に触れる気がします。
オススメです。
松田優作 KADOKAWA / 角川書店 2014-11-06
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