部下を持ったら必ず読む 「任せ方」の教科書 「プレーイング・マネージャー」になってはいけない (出口治明)
ライフネットの出口氏によるマネジメント論。「課長の権限を部長が犯すことはできない」「箸の持ち方まで管理できる人数なんてたかが知れている」といった言葉が並ぶ、合理的かつ自然な思考に基づいた実践的な書です。
ライフネットの出口氏によるマネジメント論。「課長の権限を部長が犯すことはできない」「箸の持ち方まで管理できる人数なんてたかが知れている」といった言葉が並ぶ、合理的かつ自然な思考に基づいた実践的な書です。
デスマーチに陥ったプロジェクトを仕切りなおし、収束させるための実務について書いた本。成果とメンバーのリソースについて責任をもつプロマネのあるべき姿が、とにかくハードにドライに記述されています。「たとえスキルがあっても、モチベーションを下げる発言を繰り返すメンバーは切る」といった冷徹な判断ができない甘いプロマネが、PJとメンバーを陥れ、皆を不幸にする・・・といったことが書いてあり、「プロとはこういう人を言うのか」と教えられました。
まさに実用書。目標達成へのリスクを最小限にすることをプロジェクトマネジメントの要諦とすれば、リスクの見えづらい外注管理こそPMの実力が問われるところ。そうしたPMの悩みをいっさいクリアにしてくれます。
ニーズを明文化する「要求定義」、仕様と計画を明文化する「要件定義」を明確に区別しており非常にわかりやすかったです。ニーズをうまく聞き出す質問方法や、ブレスト会の席順や式次第など、かなり具体的なところまで踏み込んで説明してあります。
ITプロジェクトの三大業病、「仕様の曖昧性」「仕様の変動性」「仕様の膨張性」の原因分析と、その対応についてわかりやすく書かれた本。歴戦のプロジェクトマネージャーの経験から多くの知見を学べます。
恐らく一生、私のオフィスデスクの上から消えることはないでしょう。プロジェクトに関わる人間、いわゆるビジネスマンなら一度は読んで損ないです。非常に洗練されたフレームワークが豊富に記載されており、たいへん実用的です。