味をたずねて(柳原敏雄)

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1965年の、日本各地の食に関する紀行本。半世紀前の各地の風習が、著者の思索にのって、いきいきと描かれており、大変たのしく、興味深く読むことができました。77箇所をめぐる旅がそれぞれ4ページうつにまとめられており、たいへん読みやすいのも良いところ。オススメです!味をたずねて (中公文庫 M 151-2)

魯山人の料理王国

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美食家として知られた、北大路魯山人のエッセイ集。表現が極端な箇所が散見され、目に麗しい文学作品とは決して言えませんが、食と美的感覚に対して妥協しない姿には清々しさを覚えます。川魚を洗いで食べたことを自慢気に語る一節がありますが、寄生虫にあたるのでは…とヒヤヒヤしながら読みました。