『コンテンツの秘密-ぼくがジブリで考えたこと 』の概要
Dwangoの会長である川上量生氏が、ジブリにプロデューサー見習いとして入った際に感じたことを記録されたもの。
感性で仕事をしている印象があるアニメの世界を、非常に理性的なアプローチで噛み砕いて説明してくれます。
情報媒体業を生業にしている方は読んで損ないです。
『コンテンツの秘密-ぼくがジブリで考えたこと 』を読んで考えたこと
「情報量」とか、「脳内認識の再現」とか、「脳はわかりやすいものを好む」という話がありましたが、これは常日頃から私も仕事で意識しているところでもあり、たいへん親近感を覚えました。
脳は複雑な認識は苦手だから、ひとことで言えるくらいまで単純化、抽象化、平たく言えば情報量を削ることを無理矢理にでもやらないと、相手には伝わらない。
より少ない文字数、色数、単語数で、いかに相手の脳的実感にフィットする表現にできるかが、複数人で良い仕事をするためのコミュニケーションのキモだと思います。
『コンテンツの秘密-ぼくがジブリで考えたこと 』のまとめ
- 客観的情報量と主観的情報量はことなる
- プロのコンテンツ制作者は、脳にとって気持ちの良い情報を出せる
ものすごく濃い本なので、以上、ごくごく一部のエッセンスを紹介して終わりにします。
ここまでの内容に興味もてる方は、買って損しないと思います。オススメです!
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